アントニーとクレオパトラ千秋楽 シアターBRAVA

アントニーとクレオパトラ千秋楽 シアターBRAVA

 埼玉の初日付近以来の観劇になりました。

 暖かな小春日和の大阪です。

 久しぶりにみたクレオパトラ瞳子ちゃんは、威厳、高貴さ、迫力が増して、蜷川カンパニーの一員として認められる風情を漂わせていました。
声のトーンも落としたような印象で、よく通っていました。

 鋼太郎アントニーとのラブラブ度も迫力を増し、鋼太郎さんは、立っている際ドレスの中の足をまさぐったり、よりいちだんと口づけも激しさを増したようでした。
 また、クレオパトラの方も寝転んで誘うようにドレスの裾をめくり、足をバタバタさせたりもしていましたし、しなの作り方も色香を放てるようになっていました。

その成長の度合い、変化には驚かされました。

 15分上演時間が短くなっていたのは、船の時間が短くなっていたかな?

 クレオパトラが客席から登場して、アンソニーがクレオパトラが裏切ったと荒れ狂っていたシーン、クレオパトラが近くにきて、キスをしてから、首筋に剣をあてるという演出に変更になっていました。

 

 カーテンコールは3、4度だったでしょうか?
途中からはスタンディングになりました。

 綱太郎さんと瞳子ちゃんが下手に蜷川さんを迎えに行き、手をとりながらセンターへ。

 次の幕があがると蜷川さんの姿は見えず。

 ありがとうございます!という綱太郎さん。 客席、舞台上の皆も拍手の渦。
瞳子ちゃんは手を高く上げ、その手を綱太郎さんが握っていました。

 次の幕が上がると、綱太郎さんか瞳子ちゃんの肩を抱こうとしますが、蜷川さんがでてきたのを察知していた瞳子ちゃんは、蜷川さんと手をつなぎ、その隣には池内さん。
少し居場所がなくなった綱太郎さんは、瞳子ちゃんの上手へ。

 幕が降りそうな際にダンスのように片手ずつ手をあげて踊るような素振りの瞳子ちゃんは、一人自由人でした。

 そして日本での幕は閉じられました。

 しかし、このセリフ量、韓国での字幕スーパーだと大変だろうなあ!

 1ヶ月近くの後のクレオパトラ、又どのような変化が見られるかとても楽しみになりました。

アントニーとクレオパトラ

 戯曲を読んだときには、よくわからない~! これ面白いの? ( 面白くなるの?) と思いましたが、さすがに舞台にのると、立体的になり、( 戯曲よりは ) わかりやすかったです。

 

 よくテレビで放映されている蜷川舞台の世界が、目の前で繰り広げられ、その中に瞳子ちゃんもいることがなんだか不思議な感覚を覚えました。 

 

 40場面以上の舞台転換を、それぞれ、ローマの象徴のオオカミ、エジプトのスフィンクス、アテネのゼウス像などの出し入れで、スムーズに行われていたのはさすがでした。 

 衣装も豪華でしたし、セットもシンプルで素敵でした。

 戦いの旗をもっている方は、舞台上でも出入り口の高さがなくて出し入れが大変そうな時もありましたが、客席からの出のときは、どうされていたのでしょうね~。

 客席通路を通る俳優さんも多く、また、舞台を去る際には、駆け抜けていくことも多く、衣装も重いでしょうに役者さんは体力が必要だなあと思わされました。

 アントニーを担架でかつぎながら、客席通路を一周するのは、驚きましたね~。 いや~階段でかつぐなんて、本当に大変なことなのに。

 また、膨大なセリフ量。  アントニー役の鋼太郎さんの頭の中はどうなっているのだろうと、驚きです。 私だったら、1フレーズも覚えられそうにないなあ(^_^;)

 そういえば、へびはちょっとイメージと違っていました。 いちじくを持ってきたって、あのかごの形は、まさしくへびの入ったかごでしょう(^_^;)  クレオパトラ用のへびは大きかったけれど、シャーミアン用のへびは、小さめで、あっちのへびの方がリアルでよかったなあ。 へびの種類は違うのかな? クレオパトラはそれほど苦しまず、シャーミアンは苦しんでいたみたいだったから。  もう一人の侍女の方。 クレオパトラは、へびに手で、触れた後、自分の口に手を触れたのでしたか? 最後の別れで、クレオパトラと軽く口づけした時に倒れてしまうのだけれど、う~ん、体重からみると、瞳子ちゃんの方が毒が効きそうなのだけれど(^_^;)

 

 マイクを使わない舞台。 緩急のあるテンポの早いセリフ。  耳に入ってくるセリフではなく、集中して聞かなくてはわからず ( それでも世界史がわからないことも多い(^_^;)) 、演じる方はものすごく体力がいるでしょうが、見ている側も体力が必要かも。  

 それでも、3時間半の舞台は、あまり長いとは感じませんでした。

 男性陣は、ものすごい声量のある方が多く、エネルギッシュ、パワフルです。 

 途中、男性陣皆が踊る バッカスの踊り でしたでしょうか、パワフルで、迫力がありました。

 

 そういうシェークスピアカンパニーメンバーが多い中、瞳子ちゃんは、浮いているようにはみえず、また、歌がなくても、違和感はありませんでした。

 豪華な衣装は、ほとんどみなきわどいスリットが入っていて、、ただ、立ったり、歩いたりの役であれば、問題はないのですが、床に転がされたりすることも多く、壇上の向こう側から壇に上がったりもするので、ドレスの素材的にも、すそさばきが大変そうでした。

 また、鬘も、ポスターとは違っていて、ボブ風ストレートなので、顔にまとわりついて大変そうです。

 セリフ量も多く、緩急自在にあやつらなければいけないので、苦心されたのでしょうね。

 前半のいちゃついていたりするときよりは、ラストの毅然としたふるまいの方が、見慣れている感はありました。

 まあ、におい立つような色香とか、絶世の美女というのは、キャスティングされた時から、あまり期待はされていないと思いますが (  なんちゅうファンや(^_^;) ) 、まあ、舞台に立っている間、少しでも習得されるといいですね。

 この重厚な舞台の中、貴重な経験で得ることは、数知れずあると思うので、たくさん吸収してさらに舞台人として大きくなっていってほしいです。 

 

アントニーとクレオパトラ 彩の国さいたま芸術劇場

3時間25分 休憩15分の上演時間。
5幕40場以上。

クレオパトラ瞳子ちゃんの衣装は6着くらいだったでしょうか、赤、黒、ブルーなど鮮やかで美しい衣装で、確かすべて袖はなく、ドレスには長いスリットの入っているもので、おみ足もよくみえました(^_^;)

さすがに台詞が長く、台詞の合間にも、コロコロと面白いくらい感情が変わったりして、色合いが変わっていきます。

威厳、存在感、プライドの高さなど感じさせてもらえます。

第一声のあたりは少し緊張されていたようにも感じられましたが、ラストの迫力はさすがでした。

お芝居が終わりカーテンコールのお辞儀などはいつもとは違う、ほっとしているような真面目な表情をされていました。

初日の幕があき、お芝居が体に染み込んでくるとどのような変化が見られるでしょうね。
楽しみです。

2012年5月
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